胡蝶語り

shioumiの日記みたいな語り まあまあ日刊

6月11日 曇り 「やってみなはれ」

 サントリーの企業カルチャーである「やってみなはれ」は、もともと創業者である鳥井信治郎氏の口癖なのだという。

 

 サラリーマンはリスクを取ることを嫌う。特に日本人に当てはまるとことだと思うが、組織のたがを常に意識し、そこからはみ出さないように空気を読み合う。同質でないものは申し合わせたように排除する。環境に慣れてしまった人には問題ないのだろうが、一度外に出て戻ってきてみると、とても窮屈に感じる。

 

その窮屈さは新しいことをやろうとするときに特に感じる。前例が無いから新しいことなのに、前例を要求されたり、神のような予測を要求されたり、やる前からすべてのリスク対策を取らされたり・・・結局なにもやらないほうが賢かったということになりがちだ。

 

そんな疲弊したサラリーマンには、冒頭の「やってみなはれ」という言葉は旱天の慈雨だ。経営トップからの言葉であればなおさらだ。

 

観察していると、口では自由と裁量を求める人は多いが、実際には自由と裁量を嫌いな人のほうが、組織には多いように思う。でも自由と裁量が好きな少数派も生きやすいような、優しい社会が来ればいいと思う。

 

ちなみにNIKEの「JUST DO IT」は、「やってみなはれ」の英語訳なのだという。

 

知ってみると、JUST DO IT がずいぶんと軽やかで優しい言葉のように思えてくるから、不思議なものだ。

 

 

 

 

 

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