胡蝶語り

shioumiの日記みたいな語り まあまあ日刊

5月31日 曇り はじまり

20年くらい前、テキストサイトというものが流行った。

 

ブログが出てくるよりも前の時代、サイトを作るにはhtmlを直打ちしなきゃいけなかった時代だ。

 

普通の人が思ったことを書くもので、だいたいが普通の日記だった。サーバも回線も貧弱だった時代だから、動画はおろか、写真を貼るのも一苦労。せいぜいがフォントを大きくしたり色を変えたりしていじるくらいだった。

 

まだネットがメジャーに浸透しきっていない時代だったから、どこかサブカルっぽい雰囲気があった。内容もナイーブなものが多くて、どちらかというと内向的な人が集まっていた世界だったと思う。

 

そのうちにブログが登場して、有名人もブログを書くようになって、そしてブログで商売をしようとする人が出てきて、ネットの闇というか、深夜番組のようなサブカルさは一掃されてしまった。

 

メジャーが来ればサブカルがいなくなるというのは仕方がない。大衆受けして質が高いからこそのメジャーなのであって、マニアックでナイーブで個人的なメッセージは需要がない。

 

けれど、そんな世界が無性に懐かしくなることがないだろうか。僕にはある。だからそんな世界が欲しい。

 

そういうわけで、このブログを立ち上げることにした。

 

でも 僕は飽きっぽい性分なので、どこまで続くかわからない。ものすごく長く続くかもしれないし、ひょっとしたらすぐにやめてしまうかもしれない。ある種の自己実験だとも言えると思う。

 

 そんなこんなで、見切り発車。