胡蝶語り

shioumiの日記みたいな語り まあまあ日刊

6月17日 晴れ 日本の豊かな植生とシーボルト

今日は、朝に冷たい風が吹いて体を冷やした。上着が欲しくなるような日だった。けれど日差しはだんだんと日毎に強くなり、夏が近いことを感じさせてくれる。

 

 

さて、今日知った面白い話。

 

実は欧州と比べ、日本は植物の植生が多様らしい。欧州では植物が2000種程度なのに対し、日本は狭い国土に5000種以上もの植物が生えているのだそうだ。

 

これは200万年以上前の氷河期が関係しているらしい。氷河期のたびに植物は絶滅し種を減らしたが、終わると種が南からあがってきて復活する。だが欧州の場合はアルプス山脈ピレネー山脈が障害となって、種が増えず、そのまま現代に至っているという話らしい。

 

日本ではお馴染みのイチョウも欧州には化石でしかなかったらしい。少なくとも、19世紀まではそうで、今あるものは移植されたものなのだそうだ。

 

19世紀、日本に遠く古代に世界から消えてしまったはずのイチョウが生えていることを知り、強く来日を希望したドイツ人がいた。シーボルトである。彼はオランダ人のつてをたどって医師として来日。日本史に影響を与えるとともに、自分が興味のある植物調査、博物誌をしたためている。

 

余談になるが、シーボルトが念願かなって来日、出島から入国しようとしたとき、シーボルトオランダ語で話した。だが彼はドイツ人なので、ドイツなまりのオランダ語を話す。すると日本人の役人が、「こいつの話すオランダ語の発音は変じゃないか?」と尋ねたというのだ。

 

同行していたオランダ人の船長は、「こいつはオランダでも山奥の出でして、だからひどくなまっているんですよ」ととっさに言い訳した。当時、日本は鎖国が続いており、正規に国交が許されていたのはオランダだけだった。役人は言い訳に納得し、シーボルトは無事入国できた・・・という話だ。

 

 

つらつらと話を書き連ねてみたが、この話の終わりを決めていない。主題も決めてない。

 

なんだろう。失われた植物に対するシーボルトの情熱だろうか。鎖国しているにもかかわらず、外国人のオランダ語の発音の奇妙さを看破した、役人の語学力だろうか。それとも豊かな植生に恵まれていることも知らずに、日々を暮らしている日本人ののんびりさだろうか。

 

僕自身でも面白さが良くわからないまま、つらつらと書いてみた。

 

ここまで読んでくれた方が、同じような面白さを感じてくれたら、とても嬉しい。