胡蝶語り

shioumiの日記みたいな語り まあまあ日刊

6月2日 晴れのち雨 後天的なインストール

ハノイでの2回目の米朝首脳会談で実務交渉を担当した、北朝鮮の金革哲・国務委員会米国担当特別代表らが決裂の責任を問われ、処刑されたという少し前のニュース。朝鮮日報が報じていて、韓国は事実関係がわからないといっているけれど、ニュースの内容も事実関係がわからないという言い訳(あるいは事実)すらも、暗黒時代と言われた中世時代のようで恐ろしい。

 

同じ21世紀を生きているはずなのに、12世紀ぐらいの出来事が平気で起こる。数百年かけて人類は理性を育み、人権という概念を発達させてきたけれど、それらの概念は人類に最初からインストールされているのではなく、あくまで教育・文明という後天的な要素で人々にインストールされているのだなあと強く思った。

 

人間は、油断するとすぐに獣に戻ってしまう。もともと獣の一種なのだから、本性の通りに生きようとすれば、人間はどんどん畜生に堕ちていく性質があるということを、もっと声高に言っておいてもいいんじゃないだろうか。これは北朝鮮の話だけではなく、もっと身近な例でも言える。たとえば、「子供は天使だ、その子供が言うことは正しい」と言うような人は、人間はもともと獣だということを忘れてしまっているのだろう。子供は理性を育んで成長を通して社会性を身につけるのだということを忘れている。

 

余談だが、猿は猛獣の枠に入る。人を襲うし、同族も縄張りやメスを巡っての争いで殺す。繰り返しになってしまうが、人間はもともと本性のうちに獣性を持っている。本性のままに生きようとし過ぎるのは、害にもなるということは、知っておいて損はない。