胡蝶語り

shioumiの日記みたいな語り まあまあ日刊

6月4日 晴れ 家づくりには、お金と熱意が大事

家づくりには、お金と熱意が大事だという話を聞いた。たいていのものはお金だけで大丈夫だが、理想の住まいを手に入れるには、リサーチ、業者との打ち合わせ、家族内の意見のすり合わせがとても大事だという。理想の家を手に入れたというその人の話を聞くに、少なくとも数ヶ月に渡り土日の時間を惜しみなく投入したようで、その熱意にはただただ頭がさがる。

 

徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと」という本で、リノベーションのような事業は、発注者と業者との共同事業型の商品だ、ということが書いてあったのを思い出した。家電や車のように、不具合のない高品質な完成品を、お金を対価にしてさっと手に入れる取引もあるが、発注してから納品までの間に必ずといっていいほどトラブルが起こり、それを発注者と業者の二人三脚で乗り越えて要望のリノベ結果を手に入れる取引がある。こうした取引によって手に入れるものを共同事業型の商品、と呼ぶのだ。この種の商品の際立った特徴は、品質責任を業者だけでなく発注者も負う、ということだ。よりソフトに言い直せば、「思い通りの結果にならなかったとしても、業者だけの責任ではありませんよ」ということだ。発注者の判断や指示が悪いこともあるし、どちらの責任でもなく、ただ不幸にも事故が起こることもある。うむなるほど。そういう世界があるのだ。理解した。

 

しかし、えてして理解と実行のあいだには隔たりがあるものだ。頭では納得しているけれど、数ヶ月にも渡り週末をつぶしたり、平日会社を休んで現地に行ったり、建築中に現場に出かけていって工務店にお見舞いついでに修正指示を出すなど・・・僕にはとてもできそうにない。気力的な問題で。

 

僕は、シンプルな建売住宅が好きになりそうだ。自分の好みに住宅を合わせず、住宅に自分の好みを合わせてしまうことの方が、よっぽど良さそうだ。住めばみやこだと、世の中じゃあよく言うそうじゃないか。