7月30日 晴れ ワーク・ライフ・インテグレーション
もうすっかり夏。歩いているだけで干物になれる。
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ワーク・ライフ・バランスという言葉がいま流行っているけれど、今日読んでいた本には、「ワーク・ライフ・インテグレーション」という言葉が出てきた。
意味を察するに、ワークとライフを統合しよう、という概念みたいだ。この言葉を使ったメアリー・アードスさんは、この言葉に続けて、子供の頃には父親のオフィスに遊びに行きそこで金融の仕事(父御は銀行員だった)に親しみをもったというエピソードを紹介してくれた。
・・・。
「ワーク・ライフ・バランス」以前、これに相当する言葉は、「24時間働けますか」「企業戦士」だった。つまり、ライフはなく、ワークオンリーだった。仕事の前に、現実にある人生は無視されていたのだ。100対0。黒一色。
それが少しずつ是正され、休みを取ることが認められるようになり、「ワーク・ライフ・バランス」という言葉が登場した。ここでは、ワークとライフは、平衡、つまりバランスを取る、対(つい)としての概念として扱われている。50対50。たとえるなら、黒が半分、白が半分。
そしてそれをもう一歩進めたのが、「ワーク・ライフ・インテグレーション」になるのだろう。同じようなことを落合陽一さんも言っていたような気がする。ワークとライフは対(つい)になるものではなく、それぞれが人生の一部。もはや数字は重要ではないけれど、仮に50対50にしておこう。色で例えるなら、黒と白が混ざったマーブル。
生きるということは多様だ。ワークを強調すれば、現実にあるライフを無視することになるし、ライフを強調すれば、これまた現実には避けられないワークをないがしろにすることになる。
両方をあるがままに受け入れる「ワーク・ライフ・インテグレート」の概念は、現実にある人生を、それなりの解像度で写せていると思う。
この言葉、2〜3年後に流行るような気がする。< 実はこれが言いたかっただけ
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今日のことわざ Today's Proverbs and Sayings
Strike while the iron is hot
鉄は熱いうちに打て