7月28日 晴れ 自浄作用
台風一過。快晴・・・とまでは行かなかったけれど、晴れ。
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自浄作用というのがある。たとえば水に入った汚れが、沈殿や吸着や微生物による分解などの自然的方法で浄化されること。たとえば、汚れた水が流れると、沈殿した汚れが川底に付着し、水は綺麗になる。そんな感じ。
最近は洗濯機の洗浄槽の外側を洗ったり、エアコンフィルターに水を流して清掃する機構、自動洗浄機構がついている。汚れることを前提に、機械が自動的に洗う機構を追加しているということだ。これは自浄作用のような考え方だ。
組織で言えば、定期的に人員異動や配置換えを行ったりする。癒着をしやすい部署やお金を扱う組織では、人の入れ替えを行うことで、汚職を未然に防いだりする。
国会で言えば、衆議院は4年と解散、参議院は6年で人が入れ替わるようになっている。できているかどうかは別にして、新陳代謝を図ることで、自浄作用が働くよう意図されて組織が作られている。
では、マスコミではどうだろうか?
本来ならば、自由競争と市場主義、そしてジャーナリズムが自浄作用の要素として機能するはず。だから媒体や企業によって意見が違ったり、ニュースの報道の仕方が違っているべきなのだけれど、現実はそうなっていない。各社同じようなニュース編成、報道の仕方をする。
けれどインターネット利用が広がり、たとえば記者会見がネットで生中継されるようになって、あるいは一次情報がSNSで拡散されるようになったことで、マスコミによる報道がだいぶ恣意的であることがわかってきた。具体的な例をあげるのは避けるけれど、まあそういうことだ。
インターネットの情報も、まだファクトチェックが弱いし、フェイクも交じる。けれど、マスコミの報道とは別の情報を提供する窓口として、とても優秀だ。
マスコミが嘘やごまかしの報道をしても、ネットによって事実はわかってしまうのだということをマスコミが認識してくれれば、ネットは自浄作業の要素として機能いける。そうなっていくと良いなと期待している。
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今日のことわざ Today's Proverbs and Sayings
Two heads are better than one
<->Too many cooks spoilthe soup
(三人よれば文殊の知恵)
<->(船頭多くして船山に登る)