胡蝶語り

shioumiの日記みたいな語り まあまあ日刊

7月5日 曇り 現職の福岡市長の書いた本を読む

 

今日も曇り。曇りが続く。

 

 

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現職の福岡市長の本を読んでいる。

 

元テレビアナウンサーだったらしく、しかも日本で4番目に大きな都市の市長だというし、とても有名な人なのだと思うが、恥ずかしながら今まで存じ上げなかった。

 

2010年にアナウンサーの職を辞して福岡市長選に立候補、当選。その後2回の改選を経てなお現職。直近は2018年の10月に再選を果たしたのだそうだ。Wikiによれば、2019年7月で現在44歳。市長になったのが36歳のときだというので、驚きの若さだ。

 

知名度だけのお飾りの市長かと思えばそうでもない。具体的な国会議員とは違い、社長のような立場にある地方公共団体の長は、ある程度の手腕がなければ務まらない。

 

「福島をアジアのリーダー都市へ」というスケールの大きなビジョンを掲げ、およそ9年の活動。それは今も続いているはずだ。

 

ざっとあげられた功績がすごい。「最強」の街、福岡市の現状はこうだ。国際会議の開催数は政令指定都市のなかで一位。クルーズ船の寄港回数は横浜を抜いて日本一。スタートアップ支援に力を入れ、開業率7%超え。税収が5年連続過去最高、地価上昇率も東京の倍、人口増加率も東京を抜いて1位。

 

福岡が活気がある都市に生まれ変わったというのは、数字だけでも伝わってくる。

 

「決めないのは最悪の選択」とか「有事と平時では異なるリーダーシップ」「管理職とはプレイヤーとしてではなくて、部下をマネジメントしながら最大の効果をあげること」など、いかにも優れたリーダーが言いそうなことを語ってくれているけれど、僕がすごいと思ったのは、次のことだ。引用する。

 

市長に就任してわずか3ヶ月後に東日本大震災が発生しました。翌日は、九州新幹線の全線開業という節目の日でしたが、すぐに「明日の記念式典への出席はキャンセル!」「これから数日のほかのスケジュールも一度全部キャンセル!」という判断をしました。

 

非常時には何が起こるかわからない。一番大切なことは、不測の事態にも対応できるよう、対応できる体勢を取ることだ。ひらたく言えば空いた時間を作って待機すること。簡単なようだが、とても思い切りのいることだ。司馬遼太郎風にいえば、これを即断できるということは、かの人には優れた野戦指揮官の才能があるのだろう。

 

事実、福岡と福島はかなりの距離があるのだが、あれだけの大災害でしかもSNSが発達している現代社会。デマが飛び交ったり、善意のはずのボランティアや支援物資をさばききれず混乱が起こったりした。市長としての権限をつかい、その解決にも尽力したということだ。

 

なかなか尋常の人にできることではない。素直に感服する。

 

本も読んでいて線を引きたくなるようなところが多く、実際Kindleのメモがいっぱいになるくらい線を引いた。なかなか良い本と出会えた。

 

 

 

 

 

 

 

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今日のことわざ Today's Proverbs and Sayings:

 

Nothing great was ever achieved without enthusiasm.

 

(情熱なくして偉業が達成されたことはない)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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