胡蝶語り

shioumiの日記みたいな語り まあまあ日刊

6月9日 雨 言葉の暴力を退ける能力。そして結婚を言祝ぐ

昨日の天気予報では晴れか曇りの予定だったのに、朝起きたら見事に雨。しかもざばざば降るでもなく、小雨が降ったりやんだり・・・まともに見ているとうっとおしさが募ってくるだけなので、今日は開きなおって屋内でゆっくりすることに。

 

テレビを見ていると、芸能人の結婚が報道されていた。結婚して幸せな場面なはずなのに、品の無い質問を浴びせかける記者がいる。それを夫の芸人をかばう。そのかばっている様が見事で、あたたかくて、もう、すごいなと。感嘆した。

 

男の強さというのは、昔は腕っぷしだったけれど。どんどん社会が穏やかになって、物理的な暴力よりも言葉の暴力が強くなった時代には、人の強さは、「言葉の強さ」になってきた。その場そのときで刻々と動く状況で正確に空気を読み取って、当意即妙で適切に返す。それは「コミュニケーション能力」とも言える。相手と仲良くなるだけじゃなくて、「言葉の暴力を退ける能力」もまた、コミュニケーション能力の一環に含まれてきたのだ。

 

「貴方がたの思っている彼女と、(直に見てきた)僕が知っている彼女は違う。そんな人間じゃない」

 

品のない言葉と偏見にさらされる芸能人ほど、「そんな人間じゃない」と言い切ってくれる存在、正しく自分を理解し扱ってくれる存在は、とても貴重なんだろうと思う。あの記者会見だけで、あのふたりは結婚して良かった、結婚すべきふたりだったのだと思える。めでたい。

 

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何かのうっぷんでも晴らすかのように、執拗に言葉の暴力をぶつけてくる人。そういう人が増えてきているように思える。おそらくそういう人は昔からいて、それが可視化されてきているだけだと思うのだけれども、現代社会にはそういう残念な面もある。

 

「他人の幸せを喜び、他人の不幸を悲しむ」という、素朴なことができるようになるまで、人間はあと何回進化が必要なのだろう。だがとにかく今は、目の前の時代の動きに適応できた人が生き残る。