7月14日 雨 人類は変化や革新を本能的に嫌う
今日の昼飯は外食。近所にある人気のお蕎麦。温かくやさしいあまさのお出汁を飲むと、日本人で良かったなあと思う。
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突然ですが。
いまや世界各国の食卓にあがるじゃがいもは、15、16世紀頃に新大陸からもたらされたが、当時は悪魔の食べ物、毒物だと言われ、否定された。19世紀に建てられたエッフェル塔は、都市の景観を著しく乱すと非難された。
20世紀に広まった自動車は、金持ちの道楽だと言われ、さらに道路は未整備で、故障も事故も多くとても日本では普及しないと言われていた。ワープロが出たばかりのころ、ワープロで原稿を書く作家は非難された。万年筆で書いた原稿でなければ、魂が感じられないと。規格を定め貿易輸送を革新的に効率化したコンテナ。たかが鉄の箱を採用したに過ぎなかった。だが港湾労働者の職を奪うと、各港で繰り返しコンテナ反対のストが行われた・・・。
モノの歴史をたどるのは面白い。
現代では当たり前にあるものでも、導入当時はとんでもない反対活動を経て普及に至っている。開発者の苦労とか工夫があるし、利害関係者や便益を受けるはずの世の中の反発など、予想外の障害があったり、逆に定型化されたような反対フレーズがあったりする。
それらを知るのは面白い。でも全体的に感じるのは、人類というものは基本的に変化や革新を本能的に嫌うものなのだということ。
なんの小説か文章か忘れたけれど、こんな感じのフレーズがあって、忘れられない。
”RPGには魔王と勇者がいる。でもどのストーリーでも魔王は世界を変えようとしていて、勇者は世界を変えずに維持しようとする。世界を変えようとする主人公が勇者と言われているのをみたことがない。変える者はいつでも悪役なんだ”
そんな観点から見ると悪役なのかも知れない、堀江貴文さんの新刊を読んだ。
相変わらず言っていることが革新的で、一般に理解されるようになるには、あともう10年ぐらい必要なんじゃないかと思う。
しかし冷静に思い出してみると、数年前から唱えていたことと大筋は変わらない。けれど、唱えている未来像が、より現実味を帯びていることを確認できた。
(これから来る時代では)「役立つ・意味がある」という価値が下がる。そして面白い・心が動く」という基準が重視されるようになる。
もし、あなたの小学生の子供がユーチューブばかり見ていたら「少しは役に立つ本でも読みなさい」と言ってしまうかもしれない。
しかし、その発想自体がもはや古い。(中略)意味があること、役立つことはロボットのほうが正確にやってくれる。
しかし、意味はないけど面白いこと、というのはロボットにはできない。
ヒカキンがスライムを作っている動画を見て「こんなの何の意味もない」と思うかもしれないが、意味がないことでも、それが価値を持つのだ。僕はよく、「遊びのプロになれ」と言っている。(ハッタリの流儀)
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今日のことわざ Today's Proverbs and Sayings:
You can't argue with success
(論より証拠)