9月5日 曇り 流れに乗る云々
大きな流れに乗るということがある。
たとえば企業はそれぞれ懸命に努力し、より高い成長のために商売をしているけれども、企業の盛衰を概観してみると、企業が儲かった時期、売上があがった時期というのは、全体の景気が良い時期と重なる。つまり、個別の目先の頑張りよりも、大きな全体の流れに乗れるかどうかということのほうが、パフォーマンスにより重要に影響するということだ。
例を変えてみる。企業の給与レンジは役職ごとに決まっているが、この給与レンジも、業界ごとに差がある。下位業界のトップが得る給与は、上位業界の下位が得る給与と変わらなかったりする現実がある。だが業界ごとの人材の能力の差がそうそうあるわけではないので、ある人の身の置きどころ、ポジショニングが大事だということになる。流れと位置の違いはあるが、重要性が、個人の能力<ポジショニングになっている。
個人の能力なんてものは、案外に小さいものだ。普段は人間同士の相対的なスケールで比較しているから、個人の能力が大きな差異となっているようにも感じるけれど、引いてみればそうそう差はない。それよりも流れに乗っているかいないかのほうが大きいものだ。
そうなると、流れにいかに乗るかが問題になるのだが、流れを読んで乗る人よりも、目の前のことを一生懸命やっていたら、自然と流れに乗れていたというような人もいる。流れとかそういうことを考えない人のほうが、振り返ってみたらより上手に流れに乗れて、遠くまで行けていた・・・ということもある。
だから普段は流れを意識せず、うまくいかないときに、流れに乗れているかを確認するくらいがちょうどいいのかも知れない。
・・・今日は司馬遼太郎を読みました。
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(美人とはうわっ面だけ)